業務用エアコンと設備用エアコンについて
まず、業務用エアコンは店舗オフィス用エアコンと呼ばれているエアコンで天井カセット形4方向、2方向、1方向や天吊形、壁掛形、ダクト形、ビルトイン形、床置形のエアコンです。設備用エアコンは工場用と呼ばれることもあり、形は床置形であったり、天吊形しかラインナップがありせん。一般の人が見てもどちらがどちらだかわからず、どちらのことも一般の方であれば業務用エアコンと呼ぶことでしょう。ではなにが違うのでしょうか。
設備用エアコンは工場であったり広い空間に特化した業務用エアコンとなります。工場は通常の事務所や店舗と異なり天井が高くなっていることが多く天井カセット形を天井に設置しても下まで冷房、暖房の空気がおりてきません。そのため人の作業しているエリアを効率よく空調できる床置形が主流となっております。工場の中でも生産機器を工場内にたくさん設置してあり、エアコンを設置出来ないこともあり、天吊形をランナップしているメーカーもあります。天吊形を設置する場合は人のいる天井近くに設置するのではなく、吊り下げる位置を人のいるエリアまでおろして設置することになります。
業務用エアコンの床置形と設備用エアコンの床置形の違い
業務用エアコンにも床置形の10馬力があり、設備用エアコンにも床置形の10馬力があります。ではどちらのエアコンを選んだら良いでしょうか。価格について比べてみると設備用エアコンの方が3、4倍以上金額が高くなることになります。冷房、暖房能力について比べてみると、両方10馬力で冷やす能力と温める能力の違いはありません。材質について比べてみると、業務用エアコンは室内機が樹脂のような材質でできており、設備用エアコンは鉄板の様な材質でできております。どちらを選んだら良いかの答えは通常の空調したいということであれば、業務用エアコンの床置形の10馬力を選ぶことをおすすめします。工場だからと言って設備用エアコンを選ばないといけないわけではありません。
設備用エアコンを選んだほうがいい場合
- 設備用エアコンの室内機の周りを台車であったり荷物を運んだり室内機に何かをぶつけてしまう可能性がある場合。
- 室内機から直接風を吹かしたいわけではなくダクトで離れた場所に風を吹かせたい場合。
- オイルミストや粉塵が工場内に漂っており、特殊なフィルターを使わないとエアコンがすぐにだめになってしまう場合。
上記の様に設備用エアコンはオプション品があったり、風量を変えられたり、現場に応じたカスタマイズできる商品となっております。