業務用エアコンの室内機と室外機の中には熱交換器という部品がはいっております。この熱交換器に空気を通して、風を暖かくしたり冷たくしております。
目次
熱の性質
熱は温度の高い所から低い所へ写っていく性質があります。
熱交換器のわかりやすい仕組み
冬場に誰かと握手した時に、暖かく感じたり冷たく感じたりすることないでしょうか。
その時に手が熱交換器になっているのです。相手の手が冷たく感じたら自分の手の暖かさが相手の手に移動し、相手の手が暖かく感じたら相手の手の暖かさが自分の手に移動し交換されています。身近なところで熱交換起こっています。
これと同じことが業務用エアコンの中でも起こっております。
夏は外が暑いのになぜ熱交換できるのか
夏の暑い空気の中にも冷たい熱が隠されています。
冷たい熱といってもピンとこないと思いますが、空気中の熱は下記の表の様のイメージになっております。空気中に10個しか熱が保てないとして考えてみます。
冷たい熱 | 暑い熱 | 実際に感じる熱 | |
春 | 🔵🔵🔵🔵 | 🔴🔴🔴🔴🔴🔴 | 🔴🔴 |
夏 | 🔵🔵 | 🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴 | 🔴🔴🔴🔴🔴🔴 |
秋 | 🔵🔵🔵🔵🔵🔵 | 🔴🔴🔴🔴 | 🔵🔵 |
冬 | 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 | 🔴🔴 | 🔵🔵🔵🔵🔵🔵 |
夏にも2個の冷たい熱が隠されており、この冷たい熱を室外機で吸収して、室内機まで運んでおり部屋の温度を下げ涼しくしています。空気中には10個しか熱を保てないので、室内の暑い熱2個と
近年温暖化で40℃超える日もあり、建物の屋上で何台も室外機が並んでいると50℃以上の環境になる場合もあります。そうなると冷たい熱が空気中から無くなってしまい、冷たい熱を運べなくなってしまうこともあります。冷たい熱を運べなくなると空運転のようなことになりオーバーヒートして壊れてしまうので、壊れる前に保護装置が働き運転が停止します。
熱交換器の構造
銅管にフィンというアルミの薄い板が組付けられています。銅管にフロン(冷媒)が流れており銅管の熱を効率的に空気と熱交換する為にフィンもついています。
熱交換器の呼び方
熱交換器は、熱交と略して言われたり、コンデンサやラジエーターと呼ばれこともあります