「費用を抑えたいので、天カセ形のエアコンから壁掛形に更新したい」とのご相談をよく頂きます。
何を根拠に天カセ形から壁掛形に入れ替えると安く済むのかが、業務用エアコンの専門家として理解できません。
おそらく、ルームエアコンの工事の価格が独り歩きして、業務用エアコンの壁掛形も安いと思われてしまっているのだと分析しています。
結論を申し上げますと、安くなりません。
天カセ形から壁掛形に入れ替える方が見積もりが高くなります。
目次
天カセ形から天カセ形に入れ替える場合
既存の配管はそのまま使い、室内機と室外機を入れ替え、
配線、配管を繋ぎ直すだけの方が単純に済むからです。
天カセ形から壁掛形に入れ替える場合
壁に穴を別であけたり、配管、配線も施工しなおしたり、
どこに設置するかを相談したり、余計なことを考えたり、打ち合わせしたりする必要があり、
手間がかかります。
業務用エアコン業者は2人で動いていることが多い
業務用エアコンの業者は、大きい馬力になると室外機が一人で運べないものもあります。
そのため、2人で動いているケースが多くあり、2人分の工賃をもらう必要があります。
また、工事時間としても1台設置するのに2人で朝から晩までかかるケースも多いです。
そのため工事単価も高くなります。
家庭用エアコンを専門にしている業者は、一人で活動しており、一日に4、5台設置し、
数をこなす仕事のやり方をしております。
そのため工事単価も安くなります。
業務用エアコンをメインとしている業者と家庭用エアコンをメインとしている業者では
働き方が異なります。
この違いを理解してから業者に相談しないと、思った様にエアコンを設置することができません。
まとめ
天カセ形から壁掛形に入れ替えするのではなく、天カセ形がついているのであれば、
天カセをそのまま入れ替えてください。
天カセ形から壁掛形にしたいと聞くと、安そうな仕事をさせられそうと感じて
業者はとても萎えてしまいます。
きちんと予算を確保して、ご相談することをおすすめします。