空調や換気を調べるとダイキンのベンティエールという言葉を最近目にする方も増えてきたと思います。ベンティエールとはダイキンの全熱交換器のブランド商品名のことです。
目次
ベンティエールの由来
風通し、通気、通風、換気を現すベンチレーション(ventilation)と応援するエール(ale)を合わせた換気を支援することを由来とした言葉であると想像できる。
2019年までの全熱交換器事情
コロナが広がり出す前の2019年は全熱交換器といえば三菱電機のロスナイという商品でした。全熱交換器全般の通称のことをロスナイと言っていた時代でした。ロスナイという言葉の方が全熱交換器よりも有名でした。
ダイキンは以前からベンティエールという商品を開発していましたが、ロスナイの知名度には到底及ばずくすぶっていました。2020年のコロナが流行ってきた事をきっかけにベンティエールのもう進撃が始まりました。テレビCM、電車の広告、Webの広告を打ち出し、今ではロスナイを上回る勢いで知名度を上げています。世界のダイキンと呼ばれるだけあって、良い広告宣伝のチームを作り上げているのでしょう。
全熱交換器とは
全熱とは何かから説明します。
顕熱と潜熱を合わせたものが全熱です。
続いて顕熱と潜熱といってもよくわからないという方も多いかと思います。
イメージしてもらい安くいうと顕熱とは、温度のことです。潜熱とは湿度のことです。
全熱交換器とは部屋の中の温度、湿度と部屋の外の温度、湿度を交換する機器のことです。
全熱交換器の内部構造
構造がわかる前までは、外から入ってきた空気と室内から外に出る空気が混じってしまわないのかと疑問に思った記憶があります。内部の構造を簡単に説明します。
全熱交換器の内部には熱交換をするためのエレメントが入っています。このエレメントとはダンボールのボール紙をたがい違いに重ね合わせたような構造になっています。たがい違いになったボール紙の隙間を風が抜けて熱交換します。
ベンティエールとロスナイの違い
全熱交換器という点では同じです。三菱電機のロスナイの方が歴史も長くロングセラー製品なので無難な製品かと思います。ダイキンのベンティエールも以前からラインナップはありますが最近脚光を浴び始めています。三菱電機のロスナイを追い抜くべく、より一層会社として力を入れてくると思われます。省エネ製、付加機能、価格など今後期待できるかと思います。