目次
業務用エアコンの運転について
業務用エアコンは室外機1台に対して、室外機1台がシングル機と呼ばれるエアコンです。室内機が2台の物をツイン機、室内機が3台の物をトリプル機、室内機が4台の物をダブルツイン機と呼ばれております。この通常の業務用エアコンは室内機が1台だろうが4台だろうが、リモコンは1個です。リモコンで運転をONにするとダブルツインのエアコンは室内機4台とも同じ様に運転します。室内機1台だけ運転させるということはできません。
ビル用マルチエアコンの運転について
ビル用マルチエアコンは室外機1台に対して4台以上の室内機を設置することができます。それに室内機は個別でリモコンを設け、別々に運転させることもできます。
室内機4台の10馬力相当を設置したい場合どちらを選べばいいか?
100㎡ほどのコンビニに室内機4台設置する場合
通常の業務用エアコンを設置する事をお勧めします。
構成 : 5馬力のツインの機器を2セット
ビル用マルチエアコンを設置してしまうと、室外機が故障した場合に室内機がすべて動かないことになります。通常の業務用エアコンを設置すれば、1台が故障しても能力は少なくなってしまいますが、他の機器で空調することは可能です。
100㎡ほどのホテル4室に室内機4台設置する場合
通常の業務用エアコンを設置する事をお勧めします。
構成 : 2.5馬力のシングルの機器を4セット
ホテルの場合1部屋に必ず空調機は必要になってきます。夏場空調が出来ない部屋はお客様を入れることができないでしょう。ビル用マルチエアコンの場合室外機が故障したら、4部屋お客様を入れられ無くなってしまいます。商売に直結することかと思いますので、それぞれの部屋で個別の空調を検討することをおすすめします。
100㎡ほどの事務所に室内機4台設置する場合
ビル用マルチエアコンを設置する事をお勧めします。
構成 : ビル用マルチエアコン 室外機10馬力1台 室内機2.5馬力4台
事務所は仕事をする場所ですが、空調機が故障してしまっても商売に直結する事はないかと思います。通常の業務用エアコンを設置しようとすると機器代と工事代がビル用マルチエアコンに比べてだいぶ高い物になることでしょう。
業務用エアコンとビル用マルチエアコンの導入費用
工事費用について
室内機と室外機をつなぐ配管や配線の工事が業務用エアコンですと1セットづつ必要です。ビル用マルチエアコンは室外機から室内機の近くまでメインの配管・配線をするだけで、いくつも配管や配線する必要がありません。
機器費用について
業務用エアコンの本体費用も業務用エアコンの方が割高になります。室内機の金額はあまり変わりありませんが、室外機が通常の業務用エアコンですと複数台必要ですが、ビル用マルチエアコンでは1台で済みます。