目次
業務用エアコンのリース の良い点、悪い点
【リースの良い点】
1、まとまったお金が不要。
業務用エアコンは数十万円から数百万円、それ以上の導入費用がかかる事もあり、安い買い物ではありません。まとまったお金を今は使いたくないが、会社の業績も良く今後の業績にも期待できる場合にはリース が適しています。業務用エアコンではなく、本業に予算を回しましょう。
2、経費処理できる。
業績も良く利益が出ていたら税金を払うのも大事ですが、自社の事業の糧になる方が良いと誰もが思うのではないでしょうか。自社の設備投資もでき税金も少なくなればメリットと考えられます。
3、リース 物件は保険が付いている。
天災や盗難、不慮の事故に対応下保険が付いている。万が一業務用エアコンの室外機が盗まれてしまっても、保険がおりる。業務用エアコンには沢山の銅、鉄などの金属が使われています。金属の価格が高騰したりしたときには室外機が盗まれてしまう事件も発生しております。そんな時にも保険に入っているので安心。業務用エアコン本体の故障は保険ではまかなえないので注意しましょう。修理費が無料になる保証付きのリースも各メーカーあります。
【デメリット】
1、支払いトータル金額が増える。
現金で購入すると100万円の業務用エアコンを7年のリースにした場合どれくらい余分に払うかご存知ですか。例えば7年のリース 料率が1.51%の場合、月額リース料は15,300円です。15,100円×12ヶ月×7年=1,268,400円となります。268,400円も多く払うことになります。
また、リース期間終了後にも使い続けようとする場合、再リース料がかかります。再リース料は上記の例の場合、15,100円×12ヶ月÷10=18,120円/年となります。パッと見ると月額上がるの?と思われる方もいるかもしれませんが、再リース料は月額ではなく年額となります。今まで支払ってきたリース料はより少なくななりますが、支払いがあるためデメリットとも捉えられます。
2、所有権はリース会社にある。
リース終了後は自分のものになると思われている方も中に入るかと思います。しかし、上記でも触れましたが、リース終了後は再リースにするか、業務用エアコンをリース会社に返すかどちらかを選ぶことになります。基本的にはどちらかしか選択肢はありません。というのもリース契約では所有権がリース会社にあります。その為自分のものにすることはできません。もし支払い終了後自分の会社のものにしたい場合は、クレジット(割賦)払いにする必要があります。リース会社によってはリース期間終了後業務用エアコンを返却されても処分等の手間や費用がかかる為、少ない金額で譲り渡すこともあると聞いたことがあります。リース開始の時点ではこの約束は一切されませんが、このような裏技も使えるケースがあるようです。
リース会社のカタログなどでリース期間終了後は新型の業務用エアコンに変えれば、数年後のエアコンはさらに省エネになっているだろうからお得ですのような提案がせれていますが、現実的に7年リースでリース期間終了後、普通に使えていればまず新しい業務用エアコンに変えることはないでしょう。ここ数年間で業務用エアコンの省エネ性は上がったかもしれませんが、また、これからも省エネ性上がるとは思いますが、飛躍的に上がることはないでしょう。リース期間後再リースを数年し新しい業務用エアコンに変えることが一般的でしょう。
3、リース契約は途中で解約できない。
リースは契約の途中で解約することができません。もしもリース契約終了させたいのであれば、残りのリース期間のリース料を一括で払う必要があります。後でも触れますが、500万円の業務用エアコンを7年リースで導入する際、7年間での合計支払額は650万円となります。最初の契約後数ヶ月で契約終了させたい場合は、損しかしません。現金で買ったほうがよかったことになるでしょう。携帯電話を解約するのとは全然異なります。携帯電話の場合であれば、解約期間以外の場合、数万円の解約料で解約できますが、業務用エアコンの場合は先程記載した様なことになります。リースにするか現金で買うかは慎重に選びましょう。
業務用エアコンのリース料
月額リース料率
リース期間 |
月額リース料率 (100万円以下) |
月額リース料率 (100万円超) |
リース期間4年 | 2.44% | 2.41% |
リース期間5年 | 2.02% | 1.99% |
リース期間6年 | 1.75% | 1.73% |
リース期間7年 | 1.58% | 1.56% |
※ダイキンのビジネスリースのリース料率
月額リース料
見積金額 | リース期間4年 | リース期間5年 | リース期間6年 | リース期間7年 |
---|---|---|---|---|
30万円 | 7,400円 | 6,100円 | 5,300円 | 4,800円 |
50万円 | 12,200円 | 10,100円 | 8,800円 | 7,900円 |
70万円 | 17,100円 | 14,200円 | 12,300円 | 11,100円 |
100万円 | 24,400円 | 20,200円 | 17,500円 | 15,800円 |
150万円 | 36,200円 | 29,900円 | 26,000円 | 23,400円 |
200万円 | 48,200円 | 39,800円 | 34,600円 | 31,200円 |
250万円 | 60,300円 | 49,800円 | 43,300円 | 39,000円 |
300万円 | 72,300円 | 59,700円 | 51,900円 | 46,800円 |
400万円 | 96,400円 | 79,600円 | 69,200円 | 62,400円 |
500万円 | 120,500円 | 99,500円 | 86,500円 | 78,000円 |
現金で買うよりリースの場合いくら多く払うか早見表
リース会社やリースで業務用エアコンを販売する業者では、わかりやすいようには提示してくれていませんが、リースの場合いくら位多く支払いする必要があるか理解してリースを検討しましょう。
見積金額 | リース期間4年 | リース期間5年 | リース期間6年 | リース期間7年 |
30万円 | 355,200 | 366,000 | 381,600 | 403,200 |
50万円 | 585,600 | 606,000 | 633,600 | 663,600 |
70万円 | 820,800 | 852,000 | 885,600 | 932,400 |
100万円 | 1,171,200 | 1,212,000 | 1,260,000 | 1,327,200 |
150万円 | 1,737,600 | 1,794,000 | 1,872,000 | 1,965,600 |
200万円 | 2,313,600 | 2,388,000 | 2,491,200 | 2,620,800 |
250万円 | 2,894,400 | 2,988,000 | 3,117,600 | 3,276,000 |
300万円 | 3,470,400 | 3,582,000 | 3,736,800 | 3,931,200 |
400万円 | 4,627,200 | 4,776,000 | 4,982,400 | 5,241,600 |
500万円 | 5,784,000 | 5,970,000 | 6,228,000 | 6,552,000 |
500万円で7年リースの場合、150万円近く多く支払いすることになります。
業務用エアコンに保証が付いたリース
リース契約は動産総合保険に入っていますが、業務用エアコン自体が故障してしまった場合には、修理代はかかってしまいす。修理代も無料になる保証のついたリースプランもあります。通常業務用エアコンには1年のメーカー保証が付いています。2年目以降に故障が発生した場合は、修理代は有料になります。2年目以降からリース期間終了までの修理代が無料になるリースプランです。保証がついたリースは通常のリース料より割高にはなります。保証付きリースをする際はリース期間4年よりも7年を選ぶことをお勧めします。業務用エアコンを導入して1年目はメーカー保証が付いているので安心です。2年目から5年目の故障率は5年目以降に比べて低い傾向にあります。業務用エアコン導入して1年の故障しなければ5年くらいは正常に運転することが多いです。業務用エアコンの室外機は雨風にさらされ、5年も経てば劣化も進んでいることかと思います。保証が付いたリースを選ぶならリース期間は長い方が良いでしょう。
業務用エアコンのリースとレンタルの違い
レンタルは業務用エアコンを数日や数週間、数ヶ月単位で借りるイメージです。リースは4年から7年の年単位で分割して支払うイメージです。夏場の冷房だけイベントがあるから使いたい場合にはレンタルが適しています。
レンタルをしている業者と、リースを扱っている業者は異なることが多いです。自身がどちらで使用したいか確認ください。車をレンタルで借りたい時にはレンタカー屋さんに行き、車を買いたい時には車のディーラーや販売店にいくのと同じ感覚です。
業務用エアコンのリースの審査
業務用エアコンをリースで検討する場合、リース会社の審査があります。
審査が通らなかった経験のある会社もあるのではないでしょうか。
リースはお金を借りるのと同じで、リース会社としても最後まで支払い頂ける会社と確信できないと審査通しません。
今まで借り入れしており、返していなかった事が過去にあったり、代表者の方個人がたくさん借りていたり、過去に何かあったか、設立が新しい会社はなかなか通らないようです。
お金を上手に運用したいからリースにするという会社である必要があり、お金がないからリースにするという会社は通りづらいようですね。
会社の状況を踏まえながらリースを検討することがありそうです。
リースの審査の通りづらい業種も中にはあります。特に飲食業は審査が通りづらいと言われています。街中を歩いていても飲食店の入れ替わりは多く目にします。それだけ飲食店の経営は難しいということですね。ホストクラブやキャバクラなどの夜の店も審査通りづらいと言われています。こちらも入れ替わりが多いのと、夜の商売ってだけでいかがわしいと判断されリース会社のコンプライアンスに反するとされてきています。
逆によく通る業種は、事務所、開業医はよく通ると言われています。また、小さな床屋さんや美容室も結構審査通ります。床屋さんや美容室は自宅兼床屋みたいな個人所有の建物でやっておりお金にそんなに困っていなかったり、地域に根付いて長く経営しているため通りやすい業種かと思います。
リースの審査を通すテクニック
リース会社により審査基準であったり信用情報の収集方法は異なります。1社審査通らないからと言って諦めるにはまだ早いです。審査通らなかったら次のリース会社に早急に審査してもらいましょう。個人の審査でCICという一般消費者のお金に関する情報を管理している機関でどのリース会社も情報を取得しているようです。一度調べると、調べたという履歴が残ります。すぐに履歴が残るのではなく、数日後に履歴が更新されます。更新される前に別のリース会社に審査をかけないと、最初のリース会社で審査通さなかったと次のリース会社がわかったら最初のリース会社でなぜ通さなかったのだろうと次のリース会社は考え審査通しづらくなるかと思います。
会社により審査が通りづらい原因もあります。設立間もない会社であったり、代表者が高齢であったり、別の借金抱えている場合は通りづらいです。設立間もないが20代や30代くらいの方であればまだ審査通りやすかったり、代表者は高齢だが連帯保証人が若ければ通りやすかったりリース会社にリース料金を最後まで払い切る信用を与えれば審査通るケースもあります。変な小細工をしてそれを見破られ審査通らなくなるケースもあるので誠実に審査の申し込みはした方が良いです。
業務用エアコンの消費税増税後のリース料金
【これからリース契約する方】
2019年10月から増税で消費税が8%から10%に上がると言われています。業務用エアコンのリースではどのようなことになるのでしょうか。
答えは新規で契約するものに関しては契約日で消費税率が決まります。例えば9月中に契約すれば消費税8%ですみます。注意しないといけない点が、業務用エアコンのリースの契約日は業務用エアコンを設置し工事が完了し、更にリース会社が設置されたことを契約主の方に確認できて契約完了となります。その為、工事業者の手違いで工事日が10月に過ぎてしまった場合消費税率が10%になってしまいます。リース会社と工事業者両社との調整が大切になります。
【すでにリース契約済みの方】
増税前に業務用エアコンをリースで導入したけれど、引き落とされる月額リース料はどうなるのでしょうか。
答えは、契約した時点での消費税率が適用されます。1997年4月に3%から5%へ消費税が上がりました。2014年4月に5%から8%へ消費税が上がりました。2019年の10月に消費税増税されると、その7年前というと2012年10月となります。2012年10月に契約された方で8年リース組まれている方は、あと1年支払いが残っており、5%の消費税率が適用されるはずです。
基本的に店舗、オフィス用と言われている業務用エアコンのリース期間は4年から8年とされております。リース期間の決まり方は法定耐用年数×0.7がリース期間の最短リース期間で、法定耐用年数×1.2が最長リース期間とされております。業務用エアコンの法定耐用年数は6年とされており、リース期間は4年から8年となります。リース会社により最長リース期間が7年のリース会社もあれば、8年のリース会社もあります。リース会社の考えにもよる様です。