冷媒配管工事は銅の配管を室内機と室外機の間に設置する工事である。冷媒配管と呼ばれるものは銅管です。加工のしやすさ、腐食のしづらさ、冷媒との相性を考慮して銅管となっている。馬力や機種により太さは異なる
目次
冷媒配管の太さの呼び方
外径(mm) | 呼び径 | ヨビケイ |
6.35 | 2分 | ニブ |
9.52 | 3分 | サンブ |
12.70 | 4分 | ヨンブ |
15.88 | 5分 | ゴブ |
19.05 | 6分 | ロクブ |
22.22 | 7分 | ナナブ |
25.40 | 1吋 | インチ |
28.58 | 1吋1分 | インチイチブ |
25.40、28.58の場合に「イチインチ」とは呼ばずインチの場合は「イチ」は略されて呼ばれることが多い。
冷媒配管を曲げる方法
- 手で無理やり曲げる
- チューブベンダーで曲げる
- パイプベンダーで曲げる
手で無理やり曲げる
家庭用エアコンの場合、二分三分の配管が一般的に使われる。この配管であれば手で徐々に曲げていけば配管は潰れることなく曲げられる。きれいに仕上げたり、直角を作りたい場合にはなかなか手だけの作業では限界です。無理に曲げようとすると配管が潰れたり、配管がちぎれたりしてしまいます。
チューブベンダーで曲げる
5分くらいまでの配管であればチューブベンダーである程度は曲げられる。45度くらい曲げたいのであればチューブベンダーは役に立ちますが、90度の角度をつけようとするとチューブベンダーが引っこぬけなくなります。無理やり引っこ抜くと配管内が削れ配管内粉塵が残ることになってしまいます。
パイプベンダーで曲げる
6分までの配管であればパイプベンダーで90度まで曲げられます。90度まで曲げるということは、銅を伸ばして曲げているということです。曲がり部分の配管の肉厚は薄くなります。薄くなるということは耐久性が落ちます。7分以上の太さの配管になると配管を曲げるということはしません。継手という元々曲げて加工されている部材を使い角度をつけます。継手を配管に溶接でつなぎ合わせます。
配管を切る方法
- パイプカッターで切る。
- ペンチできる。
- サンダーで切る。
パイプカッターで切る。
通常はパイプカッターで冷媒配管を切断します。パイプカッターで切るときれいに切れます。これから設置しようという場合にはパイプカッター以外で切るとガス漏れすることになります。
ペンチで切る。
既設機器からの入れ替えする際の既設機器を撤去する段段階でペンチできる切るケースもあります。ペンチできる切ると配管が潰れ配管内に不純物が入りづらくなります。エアコンにつなぐときに再度パイプカッターできれいに切ります。
サンダーで切る
完全に既設の配管を使わない場合にはサンダーで切っても良いでしょう。しかしこれから既設の冷媒配管を再利用して工事しようとしている場合にはサンダーできると故障の原因になります。サンダーで切ると切りカスが配管内に入り込んでしまう場合もあります。解体屋さんが入った後の現場では配管の切り口がギタギタに荒くなっており、サンダーで切っただろうなという現場に出会す場合もあります。この場合には現場の責任者に見つけた時点で物申します。