業務用エアコンには車と同様に点検義務が必要です。事故防止するというよりは地球環境の為に点検必要になります。
フロン排出抑制法による業務用エアコンの点検義務
業務用エアコンの圧縮機出力により点検規定が異なります。圧縮機出力が7.5kW未満か7.5kW以上かで簡易点検で良いか、定期点検が必要かが異なります。圧縮機出力が7.5kWというのは15年以上前の業務用エアコンであれば8馬力くらいの製品に搭載されていた圧縮機になります。
最近の業務用エアコンは10馬力でも7.5kW未満の圧縮機が採用されている物が多いです。
7.5kW未満の業務用エアコンかどうかはメーカーに確認しましょう。
業務用エアコンの簡易点検
圧縮機出力が7.5kW未満の業務用エアコンは簡易点検が必要になります。全ての業務用エアコンは簡易点検が必要ということになります。
四半期に1回以上の点検が義務付けられています。3ヶ月に1回ですね。
点検内容としては、目視でできる下記内容です。簡易点検は素人の人でも行うことができます。
- 業務用エアコンから変な音がしていたり振動したりしていないか。
- 業務用エアコンから油が染み出ていないか。冷媒配管の中には冷媒の他に冷凍機オイルという油が入っています。冷媒配管に目に見えないようなわずかな穴が空いていた場合に時間をかけてその穴から油が染み出てくることがあります。
- 業務用エアコンが腐食したり、傷がついていたりしないか。
- 業務用エアコンに霜がついていないか。霜がついている場合には、エアコンに不調が出ている証です。
簡易点検で問題箇所を発見したら専門の修理業者やメーカーに相談しましょう。
業務用エアコンの定期点検
圧縮機出力が7.5kW以上の業務用エアコンの場合には定期点検が必要になります。
現在であれば12馬力以上のビル用マルチエアコンや業務用エアコンに7.5kW以上の圧縮機が搭載されていケースが多いです。
3年に1度の点検が義務付けられています。
点検内容としては、専門家による点検が必要になります。素人の人では点検できません。
点検内容としては下記の通りです。
- フロンガス漏洩検知器による漏洩検査。
- ゲージマニホールドによるガス圧検査。
- 業務用エアコンの運転データの確認。最近の業務用エアコンは基本的な運転情報のデータはリモコンから取得可能です。ビル用マルチや大型の業務用エアコンの場合はパソコンに専用のソフトを入れパソコンとエアコンを線で繋ぎデータを取ることもあります。
点検で問題箇所が見つかれば修理を実施します。
定期点検対象の業務用エアコンも簡易点検は必要になります。大型の機器は簡易点検でしながら定期点検が必要になります。