業務用エアコンの移設をする機会はそんなに多くはないと思いますが、事務所の移転で引っ越しする際に移設したいと考えられる事業者の方もいるかと思います。業務用エアコンの移設についてアドバイスさせていただきます。
目次
事務所の移転で業務用エアコンを移設させる場合
以前まで設置していた環境と同様の環境に移転されるのであれば、そのまま持っていけるかもしれませんが、事務所の移転理由が、手狭になってきたので移転するなどの環境が変わる場合は、そのまま業務用エアコンを持って行っても冷房、暖房が効かないということになってしまう可能性があります。ご家庭で6畳用のエアコンを新居に持っていく場合は、大抵の場合は新居にも6畳の部屋があることでしょう。しかし業務用エアコンで使う場合は、部屋の広さも異なることでしょう。移転先の部屋の寸法、日当たり、働く人の人数、パソコン等の熱が発生する機器の数等を考慮しながら業務用エアコンを選定する必要があります。
業務用エアコンの移設を業者に頼む場合
業務用エアコンの移設を好むエアコン業者はあまりいないと思います。例えば名古屋の事務所から大阪の事務所に移転する場合、名古屋の事務所の近くの業務用エアコン業者に移設を頼んでも、設置する際には名古屋から大阪に業者は出張しないといけません。それから名古屋の業者に取り外しだけ名古屋の業者に頼んで大阪の業者に設置だけ頼む場合、名古屋の業者は取り外しだけのため手を抜いて取り外す可能性もあります。設置してきちんと運転させる責任がないと手を抜く業者も中にはいます。きちんと取り外されていないと大阪で設置する業者も言い訳を言ってくる可能性もあります。大阪の業者が試運転した際に不具合が起こった場合、取り外し方が悪くて正常に動きませんと言われる可能性もあります。基本的には取り外し取り付けは同じ業者にやってもらうことをおすすめします。
業務用エアコンの移設にかかる費用
業務用エアコンの移設にかかる費用として、取り外す費用、移設先に運搬する費用、移設先で取り付ける費用の大きく分けて3つあります。
取り外す費用について
業務用エアコンを取り外すには、室外機・室外機の間を冷媒(フロン)が通っています。その冷媒を室外機に集める必要があります。室外機に冷媒を集めることをポンプダウンと言います。ポンプダウンをしっかりやらないと移設先で冷媒不足で運転できないこともあります。業務用エアコンの形、設置状況にもよりますが、室内機・室外機を取り外すだけであれば2〜5万円くらいでできるかと思います
運搬する費用について
業務用エアコンは室外機が数十Kgから数百Kgあります。宅急便などの通常の路線便で運んでもらえるものではありません。どこからどこへ運搬するかにより変動がありますが、例えば名古屋、大阪間でも3〜5万くらいはかかります。取り外しと取り付けが同じ業者にであれば業務用エアコンの工事業者に頼むことをお薦めします。
移設先で設置する費用
新規で設置するのと同様ほどの工事費用がかかります。工事費の目安は以前の記事の業務用エアコンの工事費をご確認ください。