応接室などの小部屋にエアコンを設置したいけど、家庭用エアコンの6畳用をつけるほどではないんだよなという場合に分ダクト方式はおすすめです。
目次
分ダクト方式とは
天井カセット4方向形の業務用エアコンでのオプション機構です。4方向のうち1、2か所の吹出し口を塞いで天井カセット4方向形室内機本体の横のノックアウトの穴を開け、その穴にダクトを接続し別の部屋に冷房や暖房した空気を送る事ができます。
分ダクトで必要な部材
- 遮蔽キット
- 分岐ダクトフランジ
- フレキシブルダクト
- 吹出しユニット
分ダクト方式を使うにはこれらの部材が必要になります。
分ダクトの注意点
吹出しユニットから出てくる風は少ない
もしも事務所に設置された天井カセット4方向形から応接室へ分ダクト方式で空調する場合、ガンガン空調する事はできません。エアコンの効きを重要視するのであれば分ダクト方式はやめておいた方が良いです。わざわざ別で空調機買うの嫌だし、気持ち程度に空調できれば良いという場合には分ダクト方式はお勧めです。フレキシブルダクトの長さが長いとさらに空調の効きは悪くなります。ダクトが細過ぎても心地よい空調の風はこないでしょう。
メーカーにより分岐できる数が異なる
分ダクト方式は各メーカーオプションで用意していますが、分岐できる数が異なります。今まで私が経験してきてよかったメーカーはダイキンです。分岐ダクトのフランジの径が200Φと太く風がしっかり流れてきます。他のメーカーだと125Φや150Φとダクトの径が細くあまり風が流れてきません。メーカーによってはブースターファンをダクトの間に噛ませて強制的に空気を送る方式を勧めています。ブースターファンは家庭用エアコン1台分くらいの金額にもなりますので、この方式お勧めいたしません。ダイキンの200Φの分岐ダクトであればブースターファンもいらないくらいだと経験上感じております。
分ダクトしていた事を数年後に忘れてしまう
天井カセット4方向形の一か所から風が出ないんだよなという相談を数年後にもらう事があります。分ダクト方式しているので4方向の吹出しの内の一か所潰して別の部屋に送っている事を忘れてしまっている方もおります。飛んだクレームです。
トイレには分岐するな
トイレも空調したいが、予算かけてまではと考え分ダクト方式で空調したいと相談受ける事があります。もしトイレに分ダクト方式を採用した場合、秋などの業務用エアコン使わない時期の事を想像してください。トイレの換気扇をを常につけていればいいかもしれませんが、トイレの匂いがダクトを通じて業務用エアコンの設置してある部屋に流れてくる事もあります。
分ダクト方式まとめ
きちんと空調できる方式ではなく、サブ的に使える様式です。きちんと涼しくしたり、暖かくしたいので有れば、部屋のあった空調機を設置しましょう。分ダクト方式の効き具合はメーカーによっても異なります。分ダクト方式するなら、私はダイキンをお勧めします。