業務用エアコン専門家

業務用エアコン専門家による、業務用エアコンでお困りの方の為の、業務用エアコンお助けサイトです。

業務用エアコンのビジネスについて 業務用エアコンの業界について

業務用エアコンの値引き率が高い理由

投稿日:

近年、業務用エアコンの市場において値引き率が高い傾向が見られます。

70%OFFや80%OFFという数字に驚いた方も多いかと思います。

これには複数の要因が絡んでおり、製品の特性や市場の競争激化が影響しています。

以下に、業務用エアコンの値引き率が高い理由について詳しく探ってみましょう。

業務用エアコンのメーカーと販売業者とのパートナーシップ強化による値引き

業務用エアコンの販売においては、メーカーと販売業者との信頼関係が非常に重要です。

長期的なパートナーシップを築くために、メーカーは販売業者に優良な条件や価格を提供し、共に成長することを促進します。

このため、特定の取引先との関係が強化されると、その取引先に対する価格優遇が行われ、結果として値引き率が高まることがあります。

この高まりがメーカーと販売業者との間で長らく続いて来たため、70%OFFや、80%OFFという値引き率になっています。

自由競争かと思いますが、メーカーで価格の制御が効かなくなってきてしまっているとも言えます。

業務用エアコンの大量購入による価格引き下げ

業務用エアコンは、個人が購入する家庭用エアコンとは異なり、一般的にはビルやオフィス、ホテルなどの大規模な施設で使用されます。

これらの施設では、通常、複数のエアコンユニットが同時に必要となります。

メーカーや販売業者は、大口の注文がある場合には価格を引き下げることができるため、大量購入に伴う価格引き下げが一つの理由となっています。

ここでメーカーが案件対応という理由で価格を下げてしまうので、その条件が次の案件でもまかり通ってしまい、価格が乱れ下がってきます。

販売業者からメーカーへ「この前の案件82%OFFしてもらったんだから、今回も頼むよ」というように案件の規模が希薄になってきます。

業務用エアコン業界の競争激化と市場占有率の争いによる値引き

エアコン市場は競争が激しい分野であり、各メーカーは市場占有率を拡大するために激しい競争を繰り広げています。

これにより、メーカーや販売業者は競争相手に対抗するために値引きを行うことがあり、結果的に値引き率が高まることがあります。

上記まででも触れましたが、最近では価格がとても乱れています。

こんな中、ダイキン工業は価格の乱れを抑えるべく不用意な値引きは最近行っていないように感じます。

また、ダイキンはシェア50%近くはあるため、ブランドの力で逆に値段を下げなくても済むポジションも確保しています。

業務用エアコンのモデルチェンジや新製品投入の影響の旧型在庫による値引き

エアコンの技術は急速に進歩しており、新しいモデルや機能が次々に市場に投入されています。

メーカーはこれにより旧モデルの在庫をスムーズに処分するために値引きを行うことがあります。

また、新製品の浸透を促進するためにも、競争の激しい業界では価格の引き下げが行われることがあります。

1.5馬力〜2.5馬力位までの業務用エアコンは売れ筋の商品ではないので、在庫を余らせることが各メーカー多々あります。

この馬力が合う空間であれば、旧モデル品を安く買った方がお得です。

業務用エアコンのメンテナンス・サポートの競争による値引き

業務用エアコンの市場では、販売後のメンテナンスやサポートも重要な要素です。

メーカーや販売業者は、製品の耐久性や信頼性をアピールする一方で、アフターサービスの品質や迅速な対応が求められます。

メーカーや販売業者は修理も収益源としております。

市場に業務用エアコンがなければ修理することもできません。

このため、安価な価格で市場に業務用エアコンを出し、将来的な修理の収益も見込んでいます。

業務用エアコンの顧客満足度とブランドイメージの維持による値引き

エアコンメーカーはブランドイメージと顧客満足度の維持に注力しています。

価格の引き下げがこれらに対する影響を与えないよう、顧客にとって魅力的なサービスや品質を提供することが求められます。

高い値引き率により一時的に価格を引き下げる一方で、製品の品質やアフターサービスにおいては一貫して高い水準を維持する必要があります。

業務用エアコンのネット販売の普及による値引き

業務用エアコンがネットで販売されるようになり、競争激化により値引き率が上がってきています。

ネットでの販売がされる前は、近くの設備業者やエアコン業者に相談しそこで出てきた見積もりしか情報がありませんでしたが、今では型式を検索すれば金額がすぐにでてきます。

この様なネットが普及したことが値引き率の上がる原因になっています。

業務用エアコンの値引き率まとめ

業務用エアコンの値引き率が高まる背後には、複数の要因が複雑に絡み合っています。

大量購入に伴う価格引き下げや競争激化、新製品投入の影響、メンテナンス・サポートの競争、取引先とのパートナーシップ強化、そして顧客のニーズと市場トレンドの変化がその主な要因です。

-業務用エアコンのビジネスについて, 業務用エアコンの業界について

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

冷媒フロン類取扱技術者更新講習に参加してきました

冷媒フロン類取扱技術者とは こちらに記載しています。 冷媒フロン類取扱技術者更新講習の申し込み 封筒で更新講習の案内が届き、書類に記載されているURLにアクセスし希望の日時と会場を選択しWeb上で申し …

業務用エアコンの電源工事の一次側と二次側とは

業務用エアコンの業者から出てくる見積に一次側の電源工事は含みませんと書いてあるけど、ちゃんと工事やってもらえるのかと不安になられた方もいるかと思います。同様馬力へ入れ替えするのであればほぼ問題ありませ …

R22の冷媒について

R22の冷媒の業務用エアコンをお使いのお客様へ ■故障される前に早めの入れ替えをおすすめします。 2020年1月1日からR22の冷媒が冷媒メーカーで生産されなくなります。※一部特例有り。 そのためR2 …

業務用エアコンの業界団体

一般社団法人日本冷凍空調工業会 開発、製造、販売に関連している業務用エアコンメーカー、冷凍空調関連機器メーカーなどが集まった業界団体です。 例えば、業務用エアコンに関しての規格を策定したり、フロン(冷 …

業務用エアコン業界

業務用エアコンに業界について 業務用エアコンのメーカー分析 業務用エアコンに日本国内の電気式業務用エアコン(EHP)メーカーはダイキン、三菱電機、日立、東芝、三菱重工、パナソニックが主要6社です(シェ …

profile

こんにちは、業務用エアコン専門家です。

業務用エアコンにずっと関わって来ているのでメーカーの情報、業務用エアコン業界の情報、施工業者・メンテナンス業者の情報、ユーザーの情報などのあらゆる情報を熟知しています。業務用エアコンでお困りの方をお助けする為に作ったサイトです。