
業務用エアコンのリモコンに「フィルターお手入れ」「フィルター清掃」と表示され、消えずに困ることがあります。
結論からいうと、多くの機種ではフィルター清掃の時期を知らせる表示で、故障コードとは限りません。ただし、清掃せずに表示だけを消すことは避けましょう。清掃後にリセットが必要な機種もあり、操作方法は室内機やリモコンの型式で異なります。
目次
フィルターサインは何を知らせる表示か
フィルターサインは、一定の運転時間などを目安にお手入れ時期を知らせる機能です。ダイキンはリモコンごとにリセット方法が異なると案内し、三菱電機も室内ユニットとリモコンの種類で操作が変わるとしています。
表示が出ただけで故障と決めつける必要はありません。一方で、フィルターの目詰まりは風の流れを悪くし、冷暖房能力の低下や電力の無駄、露付き・露たれの一因になります。まずは「フィルターお手入れ」の表示か、英数字を含むエラーコードかを見分けてください。
リセット前に確認したい4項目
1.機種名とリモコンの型式
室内機の銘板、リモコンの型式、設備台帳を確認し、取扱説明書の「お手入れ」「フィルターサイン」の項目を探します。同じメーカーでもリモコンの世代や集中管理の有無で操作は変わります。
2.安全に作業できる位置か
天井埋込形など高所の室内機では、無理な脚立作業をしないでください。フィルターに届かない、グリルの開閉に不安がある場合は、専門業者へ依頼します。利用者が行うのは、取扱説明書で認められたフィルターや外装の手入れまでです。
3.フィルターの状態
説明書に従って外せる機種であれば、ホコリ、油分、変形、破れを確認します。水洗いできない種類もあるため、見た目だけで洗浄方法を決めてはいけません。一般的なフィルターはホコリの多い面から掃除機で吸い取り、説明書で認められる場合だけ水洗いします。水洗い後は十分に乾かしてから戻してください。
基本的な手入れは業務用エアコンの掃除についてもご覧ください。
4.ほかの異常がないか
- 風が極端に弱い、冷えない、暖まらない
- 水漏れ、焦げ臭さ、煙、火花、強い異音や振動がある
- ブレーカーが落ちる、またはエラーコードが出る
これらを伴う場合は、表示を消そうとせず、型式と表示内容を記録して相談してください。運転中に止まる症状は業務用エアコンが勝手に止まる原因も参考になります。
フィルターサインをリセットする手順
- 清掃・乾燥・取り付けが完了していることを確認する
- 取扱説明書またはメーカー公式ページで、リモコン型式に合う手順を開く
- メニューまたは専用ボタンからリセットする
- 基本画面へ戻り、表示が消えたことを確認する
複数の室内機を一台のリモコンや集中管理装置で管理している場合は、対象範囲を確認してください。一部の機種では、表示を消すと接続されたユニットの運転時間もリセットされます。
清掃しても消えないとき
別の型式向けの操作を試している、自動清掃機能付きでダストボックスの手入れも必要、集中管理の設定が影響している、といった可能性があります。機種に合う手順が見つからない場合、自己流の操作はせず、保守先へ型式と画面写真を伝えましょう。
サインを消しても風量が戻らない、水漏れ・異音・エラーがある場合は、フィルターだけが原因とは限りません。業務用エアコンが冷えない原因を確認し、症状が続くなら点検を依頼してください。
よくある質問
フィルターサインは故障ですか?
清掃時期を知らせる表示であれば故障とは限りません。エラーコード、運転停止、異音、水漏れを伴う場合は別の不具合の可能性があります。
清掃せずにリセットしてもよいですか?
おすすめしません。表示だけを消すと、汚れや風量低下に気づきにくくなります。まず説明書に従いフィルターを確認してください。
天井が高くてフィルターを外せません。
無理な脚立作業はせず専門業者へ依頼してください。暖房前の点検全体は秋にやる業務用エアコン点検7項目も参考になります。
まとめ
フィルターサインが消えないときは、表示内容と型式を確認し、取扱説明書に従って手入れを行います。清掃後に機種に合った方法でリセットし、異常を伴う場合や手順が分からない場合は専門業者へ相談しましょう。
